満ちない三日月

九州にUターン移住を考える25歳の自分探し

桜コレクション

もう桜も散り時です。

今年の桜コレクション。

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花弁がすけて見える。美しい。

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これは本当に桜だったかな…。桜がバラ科という話を初めて知りました。

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建物と桜。来年は良い背景をまで考えて撮りたいものです。

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ベストオブ桜。満開の時期、曇っていたのは残念ですが、咲き誇っています。

ミラーレスを去年の秋に買ったため、今年が初めての桜でした。桜を撮って感じたのは、花は初心者でも撮りやすい気がします。季節はちょうど春、来週はつつじを撮りにいきます。

青春の一冊 『ボトルネック』(米澤穂信)

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/pdmagazine

 

青春の一冊はボトルネック (新潮文庫) | 米澤 穂信 | 本 | Amazon.co.jpです。青春という文字からは連想できないけれど、実際に自分が過ごした青春は爽やかではなく、この本のように鬱々とした気持ちを抱えていました。
小学校の高学年から、言ってしまえば今まで、中二病を患っています。中二病の極みは中2から高2までで、グラフにすると最大値をとっていた高1の時、この本に出会います。
米澤穂信さんは、『さよなら妖精』で読書感想文を書いて以来、追いかけている作家です。古典部シリーズ(クドリャフカの順番は、青春の十冊だったら確実に入れていました)、小市民シリーズともに、新刊が出たら購入という流れが大学時代までのパターンでした。
青春の一冊を選ぶにあたって、特に学生時代にハマった作家の、もっとも心を抉られた作品ということで、こちらを選びました。

ボトルネックでは、自殺を試みた少年が、自分の代わりに姉がいるパラレルワールドに飛ばされる。その世界では、崩壊したはずの家族が仲睦まじく、事故死したはずの恋人が生きており、同じ環境で育ったはずの姉の性格は、自分とは正反対で明るく朗らかである。

自分の存在=ボトルネックという気付きは、当時の私にとって恐ろしくマッチした考えだった。
小学校高学年のころ、自分は死んだらどこに行くのだろうと考えて眠れなくなった。中学校に入ると、自分はこの世界でちっぽけな存在だから死ぬこともあると実感した。実感したけれど、自分の周りの世界では自分の存在が何らかの影響を持ってると信じて疑わなかった。
中学生にとっての自分の周りの世界とは、ほぼ学校のことである。そして学校とは、グループとグループが時に交じり、分解し、影響しあう場所である。当時はそれを、水面の波紋でイメージしていた。
波紋が広がって隣の波紋と干渉しあう。遠ければ遠い程、お互いへの干渉の度合いは小さいけれど、水面全体でみれば動きが変わっている。
そして、自分自身はどの波紋にも属していない小石だと認識していた。もし自分が入ろうとすれば、今の調和を乱してしまう。それが嫌だった。
思えば、この思考は現在も変わっていない。新しい仕事をする際、現在仕事を持っているチームに溶け込むのに、ひどく時間がかかる。(それでも、仕事だから溶け込むための努力はするのだが)

さて、この思考を私はずっと言葉にしかねていた。
例えば「自分が産まれていない世界のほうが、ずっと良かったかもしれない」だとか「輪を乱したくない」とか「自分がいて良くなる保証なんてどこにもない」とか。
どの言葉も、しっくりこなかった中で『ボトルネック』がズドンと腹に落ちてきた。それはもちろん、高校生にして初めて耳にする単語であった新鮮さもあった。けれど、そこは物語の妙が最も強く、エピソードは自分の世界で起きていれば「嬉しいはずのこと」なのに、全ては主人公を絶望させるための伏線と言える。読者はこれらのエピソードをひとつひとつ一緒になぞってきて、ボトルネックだ、とくる。そして苦い読後感のラスト。
初めて読んだ時の印象があまりに強く、辛く、結局本を買って読み直すことができたのは20歳を過ぎてからだった。

会社説明会の新常識

新卒採用活動において、誰もが一度は通る自社開催の会社説明会
ビックサイトなどで行う大型のイベントは軒並み終了し、自社説明会の全盛期が過ぎようというころでしょうか。少し時期遅れではありますが、今回は自社開催の会社説明会で見るべきポイントを紹介します。
※なおここでは社員数千名以上の日本企業を主な例としています

人事の言うことはすべて信じろ(但し、7割差し引いて)

新卒採用において最早常識とも言うべき「採用担当=嘘つき」という構図ですが、正しくありません。特に大きな企業など、採用担当者が他の職務を兼任していない場合、彼・彼女たちは採用担当のプロフェッショナルです。
仮に会社説明会で嘘の情報を伝え、役員面接で「人事の●●さんが~~とおっしゃっており」などと言われてしまっては、たまったもんじゃありません。
そのため、情報自体に嘘偽りはないのです。
ではなぜ嘘つきと言われてしまうのかというと、物事の良い側面を最大限伝える・悪い側面を見せないようにしているから。
また、若い人事や、年次は上でも異動の経験が少ない人は、そもそも会社内の仕事について実感としてはあまり知りません。なので、「~~として働きたいのですが」といった時、「そういう採用枠はありますよ」程度ならわかりますが、実際にどんな仕事をしているのか分かっていないため、本当にあなたの求める仕事に合致するのか、保証はできません。

ありがちな質問の下らなさ

先輩社員が訪れ、質問を受け付ける懇親会形式で、よくありがちな質問を下にあげます。
「なぜ●●さんは、御社を志望したのですか」
「●●さんが△△部門を志望した理由を教えてください」
「●●さんがやりがいを感じるのはどんな時ですか」
「今までの仕事の中で、●●さんが最もつらかったのはどんな時ですが」
「●●さんの周りにはどんな雰囲気の人が多いですか」
これらの質問は、あまり興味のない会社でどうしても質問しなければならない時以外にはしない方が賢明でしょう。
これらを聞かれた先輩社員は、おおよそテンプレートの答えを用意して説明会に望んでいます。ちょうど皆さんが「学生時代に力をいれたこと」「志望動機」「苦労したこと」といったエピソードを用意するのと同じように。そして懇親会が一日に数回あった場合、何度となく同じことを訊かれます。これも皆さんの面接と同じです。
更にこれらの質問はすべて●●さん1人の主観に頼って答えなくてはいけません。懇親会に登場する●●さんは、おそらく会社の中では人当たりもよく、楽しく仕事をして、空気が読める部類の人間です。
質問を受けた●●さんの本音はこんな感じでしょう。
「俺はこうだったけど、君がどうかは知らないよ」
「俺の部署はこうだけど、他の部署で働いたことないからわかんないよ」
「本当につらかったのはアレだけど、理不尽だからこの場には適さないよなぁ」
●●さんの答えは必ずしもタテマエではありませんが、本心であることは100%ありません。やはり、会社をよく見せたいという思いがどこかに働くからです。特に、使い古された質問では、答えていくうちにどんどん良いように加工されるという経験、皆さんもESを書いたり、面接を受ける過程で感じているのではないでしょうか。
●●さんの答えを加工してESや面接に使おうという就活本もありますが、人の言葉を借りてきてもどこか上滑りした答えになってしまいます。常套句ではなく、自分の本当の疑問をぶつけて、会話からキーワードを拾ってはいかがでしょうか。

職場の雰囲気は自社説明会で分かる

会社説明会を開催する側に立って分かったのですが、自社説明会も仕事の一環なので、仕事に対する社員の常識がよく表れています。緊張感は増しているでしょうが、皆さんは「仕事をしている社員」を目の当たりにするわけです。
説明会の途中で、後ろで控えている社員同士がおしゃべりをしていたら、仕事中の私語が咎められない職場でしょうし、先輩社員同士がよそよそしく、堅苦しい敬語で話していたら上下関係がはっきりしている職場でしょう。進行が上手くいかない場面が多ければ、その会社の会議はおおむね同じでしょう。
時折社員の姿を観察してはいかがでしょうか。

さて、新常識と銘打って3つ紹介しましたが、”新”と感じて頂けましたでしょうか。迎える社員側としても、学生さんがつまらなさそうにしていたら「自分の話がつまらないんだ」「もっとちゃんと準備すればよかった」と思うものです。そう、社員だって同じなんです。
そういう気持ちを持って、就職活動に望んでください。

卒業写真

桜が満開だと、ユーミンを聴きたくなる。(頭の中では「春よ、来い」と「卒業写真」が交互で流れているが、れっきとした平成生まれです)
4月1日は入社式らしき集団をあちこちで見かけた。
3年前の自分から大きく変わった気はしないが、そういえば社会に馴染もうと肩に力を入れなくてもいい程度には角がとれたなぁと、しみじみ思う。上司の旅行のお土産をなぜか自分が配ることに、違和感すら覚えなくなった。そんな自分を必ずしも歓迎していない自分と、それもまた成長と認めてあげたい自分が、必死で戦っている。

そういえば、学生はまだ春休みである。実家にいた頃、長期休暇の昼ごはんは麺のローテーションだった。スパゲティ、うどん、そば、焼きそば、たまにお好み焼き。親の気持ちになってみれば面倒な子だが、飽きっぽい自分はおかずを考える手間を無視して、よく米を食べたいと文句を言ったものだった。飽きっぽい性分なのか、外食先でも同じメニューは二度頼まなかった。季節限定や新メニューに惹かれる。
テレビや小説の中に出てくるサラリーマンは、行きつけの定食屋でいつものランチを食べていて、当時の自分にとってそれは人生の楽しみを失った歯車の象徴のように感じていた。
かといって、ランチに情熱を傾ける姿を好意的に受け止めていたかというとそうでもなく、サラリーマンのランチを追いかける番組で、休憩時間の1時間で電車に乗って15分でお目当てのご飯を食べて帰ってくるといった生活をしている方の特集を見たときには、そんなノルマをこなしていく人生も嫌だなぁと思ったものだった。
要するに、斜に構えた子供だったし、今もそうだという話。

ところで、東京の電車は車両が多い。ホームに電車が到着するとき、一番前の車両は予想以上にスピードが出ていて驚いた。
大学時代も電車通学だったが、いつも異なる車両に乗るようにしていた。一番前に乗ることもあれば、階段から近い車両に駆け込むこともあった。
ところが働き始めてから、そういえば、いつも同じ車両の同じ扉から乗車している。
それには当然、学生と社会人の通学・通勤時間の差も関係していて、混んでいる電車にスムーズに乗るには、やはり階段から近い場所が最適だからという理由もある。よく訓練されたサラリーマンたちは、降りる駅の階段に一番近い扉から最大数降りるから、その空いた空間に乗りやすい。
けれど、毎日毎日同じ車両に乗りながら、自分が行きつけの店で同じメニューばかりを食べる人の側に寄ってきているようだった。ようだったと評する辺り負けず嫌いが垣間見えるが、そういう人間の一員になったと思う。
事実、ランチに一人で訪れる店は5つほどに絞られていて、お弁当を買うのもコンビニかとある焼肉屋の500円弁当くらいである。

大学を卒業して丸3年、大学院に行ったり、浪人したり留年していた友人も、だいたい社会人になった。
数か月ぶりに会っても全然変わらないけれど、斜に構える自分は心の中にしまって、外面は飲み会で上司の自慢に付き合ったり、出張の手配をしているらしい。あんなにすぐ転職するといっていた奴らが、なかなか会社を辞めていないあたり、それもそれで居心地がいいのだろう。
変わっていく私を時々遠くで叱ってくれるはずの”あなた”は、社会人になった集団のなかには不在だ。だけどもし”あなた”がいたところで、私はその声に耳を傾けるだろうか?
春は、まだ遠い。

桜前線

去年の秋に勢い余って買ったミラーレスカメラを携え、皇居東御苑へやってきました。ちなみに愛機はPanasonicのGM1Sです。小ささ・軽さが魅力的。

開花したとはいえ、まだソメイヨシノ満開とは言えませんが、その分人も少なく(まぁ平日だからでしょうが)、所々に咲く花ひとつひとつに向き合って写真を撮ることができました。

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御苑に入る前、堀の外の桜はぽつぽつと咲き始めています。

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スズメなんかいたりして。この木はまだ蕾。

そして今回のベストショットはこちら↓ 御苑の二の丸庭園に唯一咲き誇っていました。

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いわゆる"桜"の写真。曇っていたからかもしれませんが、露光は高めの方がピンクが綺麗に映えるのですね。(ド素人のため基本的にオートモードで撮っています)

桜以外では、黄色い花があちこちに咲いていました。近くで見ると花というよりきれいな葉にも見えますが。こんなの

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平日に皇居を歩いていて驚いたのは、客層。一番多いのはダントツで外国人観光客でした。次に、定年された年代の方々が、ご夫婦だったりグループでのんびりしている姿をよく見ました。そして、おそらく出張中・外回り中のサラリーマンを以外にも多く見かけます。

カフェとか、営業車の中だけじゃなくて、公園にもいるものなんだなぁ・・・。

ちなみにお散歩を終えて一息つこうと入ったカフェには、やはりサラリーマン(こちらは主に仕事中)と、就活生が沢山いるのでした。

天職探しに就職するタイプの就活あるある

与えられた仕事から天職を見つけたいあなたへ - 満ちない三日月の続きです。

就活シーズンということで、このネタをもう一度考えました。今回は、天職探しに就職するタイプの就活あるあるをまとめたいと思います。
このタイプの就活は、よほど器用な(嘘が巧い)タイプでなければ、苦労します。それは以下のような流れで就活を進めてしまうから。
「じゃあどうすればいいの?」の処方箋はありません。そんな中でも就職できた会社が、あなたにとっては天社になるかもしれません。
ただ、現状を打破したいと考えている人は、内にこもらず、誰かと長時間話してみるといいでしょう。考えが整理されたり、無意味な自分ルールから解放されるかもしれません。

天職探しに就職するタイプの就活あるある

自己分析

 ずっと自己分析している
 なのに一向に自分の強みも弱みも、やりたいことも分からない
 または自分の強みは社会に通用しない気がして落ち込む
 最終的に働いたことがないから分からないと開き直る
 でも本屋で自己啓発の本を見つけるとつい読んでしまう

説明会

 はじめは色々な業界に顔を出す意欲がある
 1社の説明会が肌に合わないと、その業界の説明会には二度と行かなくなる
 質問コーナーで訊きたいことがない
 「希望の仕事ができますか」と質問する学生に対しては「できるわけねーだろ」と思う

ES

 志望動機が書けない
 または志望動機が綺麗事だらけになる
 趣味・特技の欄に困る
 ESが書けなければ「縁がなかった」と諦める
 その結果、受験企業が意図せず周りより少ない

面接

 集団面接で周りのエピソードの大きさに圧倒される
 質問の答えに窮してうっかり嘘をついてしまう
 面接で落ちても自分の人間性の足りなさを自覚しているのであまり落ち込まない  

その他

 話しやすそうという理由で、対して興味のない企業にOB訪問して満足している
 周りの就活話を「人は人」で一蹴して、参考にしない
 内定は一社でたら「とりあえず働いてみる」と自分を納得させて就活を終える

 

どうでしたか? 当てはまったという方は「天職探しに就職するタイプ」でしたか?

日本を英語で紹介する難しさ

最近、日本のことを英語で説明するパワポ資料を作成しています。
きっかけは、知り合いのインド人がインドについて説明してディスカッションする交流会を開いたこと。
彼の資料が分かり易かったのを気安くほめたところ
「僕も日本のことを知りたいんだ。君が説明してくれる? もちろん、英語で」
と無茶ぶりをされたのでした。
日本の受験教育の成果か、英文は読めるし聴けるけど、書けないし話せない自分を変えるチャンスと思い、自宅でちまちまと作成しています。
そこで思ったのは、ふたつのことを、今日は書いていきます。

「国を説明する」難しさ

短い説明の中で、日本をどういう切り口で調理するのか。
もちろん、受け手がどんな情報を欲しがっているのかという調査も大事でしょうが、作りながら感じるのは自分が興味あることじゃないと、筆が進まないということ。
特に今は移住について興味があるため、地方とは、田舎とは、伝統とは――といったことは様々なワードがあふれるように出てきて、最も書きやすいものを選ぶことができます。
反対に、彼が最も興味があると言っていたにもかかわらず、日本経済とは、商習慣とは――となると、キーワードがまず出てきません。やっと絞り出したものも、文章にしようとすると進まず、またやり直しといった具合。
日本を説明する際に話しやすい切り口=自分の興味がある日本なのかなと感じています。
※上記の例だと、話題のとっつきやすさが異なるように感じるかもしれませんが、筆者は商学部卒であり、もともとビジネスや商習慣など後者の分野に興味がありました

英語で説明する難しさ

言わずもがな、でしょうが、日本らしいワードが出てきても、英語での説明はかなり難易度が高いです。ただ、それは英語力だけでなく、日本語に対する理解の薄さも関係していると痛感しました。
祭について書くとすると「そもそも日本の祭ってなんだ?」を理解しなくてはなりません。ねぶた祭のような規模の大きなものも、地域の神社で町内会が小さな縁日を開くようなものも、すべてひっくるめての祭です。
日本人相手ならば、"祭"で通じますが、"Festival"というと、おそらく違うのだろうなぁと考えると、"Matsuri"について説明する必要があります。
これが難しい。
結局、google先生に頼りきっています。

今月中の完成に向け、鋭意作成中です。